「LL Future」感想

Lightweight Language Future」こと「LL Future」でございます。行って参りました。
・・・色々とカルチャーショックでした。

そもそもこのカンファレンスの存在を知ったのは開催3日前。ライトニングトークだったかの紹介サイト内で、関連イベントということでたまたま見つけたのがきっかけ。開催地が中野だったため、以前から技術系カンファレンスに行ってみたかった私は絶好の機会と思い立ったのでした・・。次の日の夜にLoppiでチケット購入(ネットで確認する限り、その後すぐに購入不可になってたためかなりギリギリだった模様)。
以下、技術的な感想は様々な方が書かれているので、プログラム順に「感じたこと」だけをメモ。

- 09:30 開場

9時くらいに会場着。大きなイベントだから1時間前くらいに来ても長蛇の列ができているものと妄想していたけど、当日の天気が悪かったせいなのか意外に人少ない。しかも運営さん側は会場設営等で開場ギリギリまでバタバタしていた。(妙な手作り感で何かホッとした。)
また、開場前の整列では特に我先にとワラワラすることもなく、何となく前の方に並べてしまったために結構前の列に座ることができた。・・というよりも、入った順に関わらず結構色々な場所に散らばっていたようで、映画の初回舞台挨拶のような殺伐とした雰囲気を妄想していた私はちょっと拍子抜けしたのでした。

10:00 - 11:00 開会宣言+基調講演

とはいえ法林さんによるこれまでのLLカンファレンスを振り返る形での開会宣言は程良い緊張感に包まれる会場。
Larryさんの基調講演は、何しろ初めて生で見たので大興奮だったわけですけど、英語もperlも中途半端な私には半分も内容が分からなかった・・。切ない。(一番記憶に残ってるのが「いいです!」くらいなんだからwww(泣))
吉岡さんのブログでも触れられてますが、その後のディスカッション等々でも、技術の先端に少しでも触れるためには少しでも語学力を身につけなければならないんだなあ・・と強く感じました。というかせめてヒアリングで、ユーモア等々のニュアンスが理解できるようになっておきたかった。。

11:00 - 11:10 休憩(10分)

(略)

11:10 - 12:40 LL で未来を発明する

著名な言語開発者が2名も居るということで(?)、しかもテーマが「100年後の・・」などという少しぶっ飛んだものだったために何だかピリピリした印象? 質疑応答が厳しそうなものばかりだったなあ。あと、ひげぽんさんから爽やかオーラが出てた。

12:40 - 14:10 休憩(90分)

お昼。会場入り口でまつもとさんと無茶苦茶目が合ってびびる。

14:10 - 15:10 サイコー!?フレームワーク

楽をしたいためのフレームワークだからなのか、前の「LLで未来−」がピリピリしていたからなのか、お昼直後だったからなのか、だいぶ肩の力が抜けた印象(「便利なのはいいよね!」的なことでパネリスト同士が褒めあうような)。司会の佐々木さんの進行がマイペースだったからなのもあるのかな。好印象でした。ひがさんの、進行出だしに優しそうに会場の様子を伺っている表情も好印象でしたwww その後の話で触れられていたけど(「Javaが嫌われているのは分かりますけど(略)LLの仲間に入れて下さい」)、やっぱりアウェー感があったのか・・。私はJavaメインの「職業プログラマー」なので思わず声を上げて応援しそうになってしまいました・・。

15:10 - 15:20 休憩(10分)

(略)

15:20 - 16:20 LL でアート

プログラムの字面を読む限りどうなのかなと思ってたけど、面白かった! 増田さんの発表冒頭のネタ(ネトゲ廃人時代)もさることながら、技術云々ではなく出力結果としてのわかりやすい「成果」が見られるのは大きいな、と。

16:20 - 16:40 休憩(20分)

(略)

16:40 - 17:40 キミならどう書く?

「LL Golf」という競技は本カンファレンスで初めて知ったんですけど・・。
ネタを含めて面白い。特にyuguiさんや浜地さんのような天才気質な個性派の方のコメントは非常にユーモアがあって、生で見られることで更に面白いと思った。性格上、私にはとても真似できそうにないですが、時々覗いてみようかなと思いました。

17:40 - 17:50 休憩(10分)

(略)

17:50 - 19:20 古い言語、新しい言語

別名「Low Level Future」。タイトルで油断してましたが、実に強引な技術の話で(笑)、ソースを追ってるだけなのに、見ているこっちは何だか異様に疲れました。ユーモアもありましたけど、この回が一番きつかった。

19:20 - 19:40 休憩(20分)

(略)

19:40 - 20:40 ライトニング・トーク

殆どの方がぶっつけな雰囲気を醸し出していて吹いた。伝えたいことが第一にあって、とにかく突っ込んでいく印象。計算した上で余裕を持った発表が行われていたのはYoshioriさんくらいだったのでは。たぶん。
私は(「300秒の」と強調されているだけに)かなりプレゼンテーションにおけるテクニカルなものを想像していたのだけれど、Narioの一面クリアにも象徴されていたように、皆が一丸となっちゃうような熱いもの(ネタ含め)が優先されるお祭り行事なんだなと思った。時間切れで最後まで紹介できない、大変勿体ない発表もあったけど、このコンテンツだけでも参加する意義が十分にある非常に面白い内容でした。

20:40 - 20:50 抽選会+閉会宣言

出版社さんから提供の書籍の抽選会ということだったけど、その抽選方法は会場各地から投げられるボールをキャッチするというもの・・。何だか参加者全員の一体感を求めているというか、このカンファレンスの性質がよく現れていると思った。とはいえこういう時は真っ先に引いちゃう方なので(無我夢中で伸びてるたくさんの手を見てるともう駄目www)、飛び交うボールをただただボーっと見てました。最後、「Larry Ball*1」によって召喚されたLarryさんの勿体ぶった歩き方に萌えた。
閉会宣言では、当日の映像が早くも編集されて上映。最後に来年また中野で行われるということが発表され、一安心。


会場規模が年々広がっていったということでしたが、運営さん自体が、参加者の間口を広げようとLightな内容で纏めようとしている印象、でした。他のカンファレンスでは、おそらく商業的になりすぎたり、専門的すぎたりするものなのでしょうからね・・(想像ですけど)。だからなのか、私みたいな一見でも十分楽しめました。明日からでも、今日からでも何か始めておこうというか、何かしらの気概を与えてくれるような熱気に満ちていましたと思います。

来年は友達を連れてきます! そして早くチケットを注文し、Tシャツを手に入れます! 本当にありがとうございました。

*1:受け取った人はLarryさんサイン付きの「Programming Perl」を貰い、Larryさんとの記念撮影に忙しくなった